サルの研究者

ある農村で、ニホンザルの観察をずっとしているサルの研究者がいた。サルの身体的特徴や性格、群れでの地位など、この農村に住むサルの事はなんでも知っていた。その人とは反対にこの村で農業を生業としている農家の方はサルに悩まされていた。サルが山から下りてきて農作物を荒らすからだ。そしてついに、サルを「駆除」することが決まる。駆除するにあたって、農家の方々はその研究者に協力を求めた。長年にわたって観察してきた、同じ時間を共に過ごして来たサルの「駆除」・・・手を貸すべきか貸さざるべきか?悩みに悩んだ末、研究者は駆除に協力することを決める。いろんな葛藤があったに違いない・・・自分がサルの研究さえしてなければこんな思いをしなくてすんだかもしれない。どちらかが間違っているわけじゃない。どちらかが正しいわけでもない。だから・・・難しい・・・どちら側の立場に立つかによってサルを見る目がこんなに変わってくるとはね・・・前にも語ったけど、それでも、一つ言いたいのはサルとかイノシシ、カラスとかだって生きるために一生懸命なんだと言うこと。